印度西天之論家 中夏日域之高僧 顕大聖興世正意 明如来本誓応機

原文 書き下し文
印度西天之論家 (印度西天の論家)
中夏日域之高僧 (中夏・日域の高僧)
顕大聖興世正意 (大聖興世の正意を顕し)
明如来本誓応機 (如来の本誓、
  機に応ずることを明かす)

目次

  1. インド・中国・日本の7人の高僧方
  2. 親鸞聖人はなぜ救われたのか
  3. うちで水が使える原因は?
  4. 正信偈の構成は?
  5. それはちょうどリレーのように
  6. 七高僧が教えられたこと
  7. お釈迦さまが教えられた、ただ1つのこと

インド・中国・日本の7人の高僧方

これは
印度西天の論家、中夏・日域の高僧、
 大聖興世の正意を顕し、
 如来の本誓、機に応ずることを明かす

と読みます。

まず「印度西天の論家、中夏・日域の高僧」とは、親鸞聖人が大変尊敬されている、七高僧のことです。

七高僧
(1) 龍樹菩薩
(2) 天親菩薩 インド
(3) 曇鸞大師
(4) 道綽禅師 中国
(5) 善導大師
(6) 源信僧都 日本
(7) 法然上人

印度西天」とはインドのこと、
論家」とは、龍樹菩薩天親菩薩のお二人です。

龍樹菩薩と天親菩薩を、なぜ「論家」といわれるのかといいますと、
仏教には「経論釈」とあります。

」とは仏の説かれたものだけをいいます。
」とは菩薩の書かれたものをいいます。
」とは、お経や菩薩の論を解説されたものです。

 釈迦 経
 菩薩 論
 高僧 釈

龍樹菩薩や天親菩薩は、菩薩といわれるすぐれた方でしたので、龍樹菩薩や天親菩薩が、お釈迦さまの経典を解釈されたものを「」といわれます。

龍樹菩薩は『十住毘婆沙論
天親菩薩は『浄土論』を書かれています。
ですから「印度西天の論家」とは、龍樹菩薩と天親菩薩のことです。

次に
中夏・日域の高僧」とは
中夏」は中国、
日域」は日本のことです。

インドで説かれた仏教は、やがて中国へ伝えられ、朝鮮半島を経て日本へ伝えられました。

七高僧のうち、中国の方は、
曇鸞大師道綽禅師、善導大師です。
日本の方は、
源信僧都、法然上人です。

これらの5人の方を「中夏・日域の高僧」と言われています。
ですから「印度西天の論家、中夏・日域の高僧」で、七高僧のことです。

親鸞聖人はなぜ救われたのか

29歳で阿弥陀仏に救われて、正信偈の最初に
親鸞は阿弥陀仏に救われたぞ、
 親鸞は阿弥陀仏に助けられたぞ

と言われた親鸞聖人は、こんな多生億劫にもあえない救いにあえたのはどうしてだったのか、恩徳讃に歌い上げられています。

如来大悲の恩徳は
身を粉にしても報ずべし
師主知識の恩徳も
骨を砕きても謝すべし (親鸞聖人『恩徳讃』)

こんな幸せの身に救われたのは、まったく如来大悲のご恩だ、と親鸞聖人は言われています。
如来大悲」とは、大慈悲の阿弥陀如来ということです。

親鸞この身に救われたのは、大慈悲の阿弥陀如来のお力によってのことだ
とハッキリ知られた親鸞聖人は、
そのご恩に万分の一、億分の一でもお返しせずにおれない
と言われているのが次の
身を粉にしても報ずべし」です。

多生億劫にもあえないことにあわせて頂いた阿弥陀如来のご恩は、身を粉にしても決して報いきれるものではない、と感泣なされています。

次に親鸞聖人が
師主知識の恩徳も骨を砕きても謝すべし
と言われていますのは、この弥陀の救いにあえたのは、師主知識のご恩であったということです。

師主知識」とは、如来大悲を私たちに正しく伝えてくだされた方のことです。

いくら大慈悲の阿弥陀如来の本願があっても、教えて下さる、これらの方がおられなかったら、親鸞は救われることはなかったであろう。
この師主知識の恩徳も、親鸞、骨を砕きても報いずにおれないんだ、と法悦にむせんでいられるのです。

家で水が使える原因は?

昔、風呂に入るとき、水は井戸から汲んで来て使っていました。

それが現在のように、水道ができて、蛇口をひねっておけば水がたまる、便利なことになったとき、水道はありがたいと思います。

どうしてこのように楽に水が出るんだろうかと考えていきますと、
まず、水源に池があるからだ、と思います。
豊富な水をなみなみとたたえた大きな池がなかったら、こんな便利なことにはなりません。

では池さえあれば、うちに水が出るのかというと、そうではありません。

水源の貯水池の水が、水道管でうちまで運ばれてこないと、水は出ないわけです。

水道から水が出て、ああ便利だな、と喜ぶようになったのは、まず貯水池があるからですが、それから、その水を我が家まで運んでくれる水道管があるからだと知らされます。

貯水池の有り難さ、水道管の有り難さを知ることになるのです。

正信偈の構成は?

親鸞聖人が、大慈大悲の阿弥陀如来あったなればこそと、阿弥陀如来のご恩を喜ばれているのが、このたとえでいうなら、水源の貯水池です。
この池に満々と水がたたえられてあればこそ、今このように、便利に水を使わせてもらうことできるんだと池のご恩をまず知らされます。

親鸞聖人は、その阿弥陀仏のご恩について、
正信偈の最初「帰命無量寿如来 南無不可思議光」の後から、ずーっと教えられています。

元祖・師主知識は釈迦「如来所以興出世」から
そしてこの「印度西天の論家」からは水道管のご恩です。
恩徳讃でいえば
師主知識の恩徳も 骨を砕きても謝すべし
と師主知識のご恩を教えられているのが、
正信偈では
印度西天の論家」から後の所です。

この七高僧の中で、一人かけても
 親鸞は助かることはできなかった。
 この印度西天の論家あったなればこそ、
 中夏日域の高僧方が現れて、
 真実の弥陀の本願を伝えてくだされたなればこそ
」と、ご恩を深く感じておられる所です。

それはちょうどリレーのように

それはお釈迦さまから親鸞聖人までの千数百年、阿弥陀仏の正しい救い(本願)を、これらの方がリレーしてこられたということです。

龍樹菩薩からバトンを受け取られたのが天親菩薩
天親菩薩からバトンを受け継がれたのが曇鸞大師
曇鸞大師から道綽禅師
道綽禅師から善導大師
善導大師から源信僧都とバトンタッチされて、
そして法然上人から親鸞聖人が聞かれて
阿弥陀仏の救いにあわれたのです。

リレーは、バトンを落とすと失格です。
親鸞聖人は、
これらの方々が一人抜けても、親鸞は阿弥陀仏に救われることはなかったであろう。これら7人の方のご恩があったなればこそ」とお喜びになって、
七高僧のお名前を一人一人出され、そのご恩を正信偈にほめたたえておられます。

では、これら七高僧方は、どのようなことを伝えられたのでしょうか。

七高僧が教えられたこと

それを次に、
大聖興世の正意を顕し、
 如来の本誓、機に応ずることを明かす

と教えられています。

大聖」とはお釈迦さまのことです。
興世」とは、この世に現れた、
正意」とは、目的ということですから、
大聖興世の正意」とは、お釈迦さまがこの世に現れて、仏教を説かれた目的のことです。

仏教とは、約2600年前、インドにお生まれになられたお釈迦さまが、35歳で仏のさとりを開かれて80歳でお亡くなりになるまでの45年間、説かれた教えを仏教といいます。

お釈迦さまの説かれた仏教は、今日七千余巻の「一切経」として書き残されています。

お釈迦さまはこの七千余巻の一切経に何を説かれたのか、この七高僧方が明らかにしてくだされた。だから親鸞は救われたんだ
ということです。

では、お釈迦さまはこの世へ何を教えに来られたでしょうか。

お釈迦さまが教えられた、ただ1つのこと

それはただ一つのことでした。

機に応ずる」とは
」とは、人のことですから、どんな人にも、適応するということです。

どんな人でも救われる「如来の弘誓」を説かれるためであった。

この「如来」とは、阿弥陀如来のこと、
本誓」とは本願のことですから、
如来の本誓」とは、阿弥陀如来の本願のことです。
阿弥陀仏の本願は「誓願」ともいいますので、これを親鸞聖人は「本誓」と言われています。

すべての人を差別なく救うというお約束は、大宇宙広しといえども、本師本仏の阿弥陀仏しかできませんから、釈迦がこの地球上に現れて、仏教を説かれた正意は、この阿弥陀仏の本願一つなんだ。

もし七高僧方が、如来の本誓、機に応ずることを明らかにして下されなければ、阿弥陀仏の本願は特別な人しか助からないと思っていた。
どんな人でも救われると知ることができなかったから、聞くことができなかった、救われることはなかったのだ。

七高僧が現れて、
阿弥陀仏の本願はすべての人、
 罪悪深重・煩悩具足の者を助ける
 というお約束だから、間違いないんだぞ

と明らかにしてくだされたなればこそ、
今、親鸞のような者でも救われることができたんだ。
この方々のご恩、骨を砕いても報わずにおれない。
と言われています。

インド、中国、日本の七高僧は、一貫して同じことを教えられている。
 釈迦が仏教を説かれたのは、すべての人が救われる弥陀の本願ただ一つであった。
 これは親鸞が勝手に言っているのではない、七高僧が言われているのだ。
 だからはやくあなたにも聞いてもらいたい。
 必ずこの世で絶対の幸福に救い摂られるときがあるのだよ

と教え勧められているお言葉です。

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